一体どれくらいの企業が「年齢」「人事評価」を基準にしてリストラを断行するだろうか。おそらく、そんなことができる企業はごく一部である。特に、大企業になればなるほど、そんな大胆で合理的な判断をできないだろう。実際、日本企業では思い切った差をつける成果主義は実現されておらず、正社員間で出世や給料に大きな差がついているわけではない。特に、労働法の遵守に敏感な大企業の多くは優柔不断で、メリハリのつく人事評価などできるとは思えない。
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そのため、なかなかリストラ対象を見つけられないとか、本来はリストラされるべきではない人が会社に嫌気を感じて去っていくとか、中高年リッチ正社員だけは粘り強く辞めないといった事例の方が多くなるかもしれない。官民・古今東西を問わず、組織はそんなに合理的な存在ではない。コンピューターのように合理的な判断をするというわけではない。「え?」と首をひねりたくなるような人が出世していることもあれば、「どうしてこんな優秀な人が?」という人が左遷されていることもある。そうなると、正社員を絞り込むリストラ過程も不合理なものとなっていく。その結果、社内で起きるサバイバル競争も陰湿で不合理なものにならざるを得ない。